知られざる山国|PAPERSKY mountain club

数年前、台湾へクライミングトリップに出かけた。最も有名な岩場は台北の北東に位置するシークリフ・龍洞(Long Dong)。トラッドルート、スポーツルート合わせて500本以上、なかには30mのロングルートもある。赤茶けた独 […]

05/23/2019

数年前、台湾へクライミングトリップに出かけた。最も有名な岩場は台北の北東に位置するシークリフ・龍洞(Long Dong)。トラッドルート、スポーツルート合わせて500本以上、なかには30mのロングルートもある。赤茶けた独特の硬い砂岩が特徴で、潮風に吹かれながらの開放的なクライミングが楽しめるすばらしいエリアだった。週末になると多くの台湾人クライマーで賑わい、意外にもクライミングや登山が盛んなことを知った。
台湾の最高峰は玉山で標高3,952m。なんと富士山より高いことに驚く。さらに驚くのは、九州よりも小さな島のなかに、3,000m以上の山が100座以上あること(ピークの数え方で諸説あり、250座以上ともいわれる)。ちなみに日本は21座で、その数は遠くおよばない。ゆえに、谷は急峻なゴルジュを形成し、沢登りのエキスパートを惹きつけて止まない。稜線は日本アルプスさながらの風景で、縦走する山旅も楽しめるという。
嬉しいのは日本から近いこと。飛行時間は2〜3時間で、安いチケットならば往復2万円を切る。漢字表記なのでなんとなく理解できるし、料理が美味しくてしかも安い。やさしい味つけの台湾料理は毎日食べても胃もたれせず、いっぺんで気に入ってしまった。
台北駅近くの安宿をベースに、駅地下のレンタカー屋で車をレンタル。車とバイクと自転車のカオスとなった台北市内を抜けるのが最大の核心だが、あとは快適な約1時間のドライブで岩場へ到着。宿に戻ると狭い路地裏を徘徊しては小籠包やら火鍋やら毎日いろんな料理を楽しんだ。夜市もおすすめである。
台北駅近くの中山南路は登山用品店通りで、いくつものお店が軒を連ねている。足りないギア、情報はここで手に入れられるので旅の初日にはぜひ立ち寄りたい。山道具の価格は日本とさほど変わらないけれど、日本では見ないブランドも置かれている。
日本から近くて、文化的にもアウトドアフィールドとしても非常に魅力的な台湾。初めての海外登山、クライミングトリップにもうってつけだろう。