Day1 | 台北から雨の森を歩き、山の小学校に泊まる

旅は故宮博物院のある、台北北部の士林駅から始まった。普通はここから陽明山までバスに乗るのだが、今回のハイクは「台北から山を越えて海まで歩く」がコンセプト。あいにくの雨模様だが、意気揚々と歩き始める。旅のメンバーは「山と道 […]

06/04/2019

旅は故宮博物院のある、台北北部の士林駅から始まった。普通はここから陽明山までバスに乗るのだが、今回のハイクは「台北から山を越えて海まで歩く」がコンセプト。あいにくの雨模様だが、意気揚々と歩き始める。旅のメンバーは「山と道」夏目彰さん、台北のアウトドアショップ「COW RECORDS」のヘクター・ホーム、カメラマンのエヴァン・リン、編集長のルーカスB.B.、そして筆者の計5人。台湾人、日本人、アメリカ人からなる風変わりなパーティだ。
道中、台湾名物エビの釣り堀などに立ち寄りつつ、出発から3時間ほどでいよいよトレイルへ。その先でこの上の村に住む音楽家の女性と待ち合わせの予定だったけれど、待ち合わせ場所はトレイルの途切れた川の畔。どこから登場するのかと思っていると、川の対岸からその女性、ジーさんが現れた。
みんなで靴を濡らして川を渡り、古い水路沿いの小道をしばらく行くと、ジーさんが住む村に出た。ジーさんのお宅は村はずれの森にたたずむ広い家で、なかには美術作品や絵画、見たこともない楽器が所狭しと置かれ、一同驚愕。見よう見まねで竹製の楽器を弾いてみると、ジーさんもジャンべを取り出し、ジャムセッションが始まった。なんでもジーさんはこの村の小学校の先生として長く勤めた後、現在は音楽家として活動しているのだとか。なんてすてきな先生だろう。
その夜はジーさんの紹介で村の小学校の図書室に泊まることになった。雨の心配のない環境に感激して、僕たちは焚き火を囲むようにストーブを囲み、濡れた靴下を乾かしながら、夜は更けていく。
 
» PAPERSKY #59 TAIWAN|Hike & Bike Issue