Speedoのスイムウェアで愉しむ、真夏のトーキョーリバー

夏の休日、今日はSpeedoのスイムウェアをバックパックに詰めて、ひとけのない水辺へ。所要時間は電車で約1時間、東京の西端を目指す。都心とはまったくの異世界で過ごす、とびきりフレッシュな一日のストーリー。 うだるような真 […]

08/07/2015

夏の休日、今日はSpeedoのスイムウェアをバックパックに詰めて、ひとけのない水辺へ。所要時間は電車で約1時間、東京の西端を目指す。都心とはまったくの異世界で過ごす、とびきりフレッシュな一日のストーリー。
うだるような真夏の休日。ほんの少しの早起きをして、電車で西へ。新宿から1時間強も中央線に乗って車窓を見渡せば、それだけでちょっとしたトリップ感を味わえるほどの緑に出会える。到着したのは五日市線の終着駅、武蔵五日市駅。駅を降りるとハイカーばかりが目につくが、今日の目的はそれじゃない。地図を見ながら探したのは、ひとけのなさそうな河原。そもそもこの場所を選んだのはコンクリートで囲まれた都会の暑さから、まず逃げ出したかったから。そして、ほてった肌をとびきりひんやりした水でクールダウンさせたかったら。それと、人混みをガマンしながら海やプールで泳ぐ気にもなれなかったから。いつもと違ったショートトリップをしたかったということもある。
はじめのスポットに選んだのは、駅からバスでほんの5分の、地元では誰もが知る山菜料理屋「黒茶屋」だった。まだランチには早いので敷地内のカフェでひと休みの後、遊歩道へと降りる。目の前には、隠れ家ビーチならぬ、ひっそりとした静かな水辺の風景が広がっていた。川の水はちょっとびっくりするほど澄んでいる。駅前にあれほどいたハイカーはみな山歩きに出かけたからか、こんなに気持ちのいい河原には誰もいない。Tシャツを脱いで水着になり、とにかく川へとダイブする。一瞬、しびれるような川の冷水が、まだ眠気の残る頭と身体を完全に目覚めさせてくれた。海ともプールともまったく異なる、フレッシュな感触。しばらく夢中になって泳ぎ続けた。
顔を上げれば、濃い緑で覆われた秋川渓谷が夏ならではの輝きを見せている。あらためて思うのは、都心からこれだけの移動で、風景がここまで様変わりするということ。それでもいま来ているのは、多摩川水系の最大の支流、秋川が流れる“あきる野”市。れっきとした東京都の一部なのだ。
もともと東京は、水辺の美観を強く意識しながら整備されてきた街だ。1600年代以降、江戸幕府は豊かな水源、水路の整備を基盤として都市の構築に着手。急速に増える人口対策として、江戸の中心部から遠く離れた多摩の水源に目をつけ、玉川上水をつくることで江戸中に十分な給水を行うことにした。つまり江戸の住人は、このころから奥多摩の清流そのものを日常的に口にしていたわけだ。鉄分やマンガンといった不純物が少ないため、古くから飲用だけでなく、酒や米づくりにも重宝されてきた東京西部の豊かな水源。その美しさは今もほとんど変わらず、東京の水瓶として機能し続けている。現代人はほとんど意識しない東京の水事情。絶え間なく聞こえる清流の音を耳にしながら、この水が遥か東京の中心部へ流れていく様子を頭に浮かべた。
水はまさに遙かなる旅を実践している。森林に降り注いだ雨が地盤に染み込み、地下水として、あるいは川の水として源流となる。この流れが始まる森林は、緑が豊かであればあるほど水を溜める能力に長け、水が流れていく間、ゆっくりと不純物を取り除きながら浄化していく。高い山脈などでは、雨として降ったときから人里に流れる川へとたどり着くまで、要する時間が数千年ということも。ひょっとするといま、泳いでいる川の水は、気の遠くなるほど昔、かなたの山で降った雨水かもしれないのだ。そんなことを考えていると、なんだかさらに源流が気になるようになってきた。
水源林という言葉の響きにひかれ、次のスポットを探すために地図を見る。東京の水源林といえば山梨の小菅村だ。流域はきわめて険しい谷が続き、ブナやミズナラ、カツラ、シオジといった巨木の大森林。ここから大菩薩峠、奥多摩湖へと水が渡り、多摩川、秋川へと流れが続いていく。その壮大な連なりを少しでも体感するため、秋川の上流、檜原村へとバスで移動することにした。15分ほどで着いた先は、谷合バーベキュー場。展望バーベキュー場から見下ろすと、人影のまったくない美しい河原の風景がどこまでも続いていた。河原に降りてみると、誰もいないのが信じられないような美しい川の風景。上流には濃い緑の谷が延々と連なっている。水深も深いところで2m程度、川幅も20〜30m程度でほぼ急流もない。泳ぐには最高の条件がすべてそろっていた。20ºCそこそこのフレッシュな水に浸かり、泳いでは森を見上げ、また泳いでの繰り返し。そこまで大人を夢中にさせるほど、このシチュエーションは刺激的だ。地元の人によれば、こうしたスポットは歩けば歩くだけ見つかるとか。川泳ぎが目的であれば、何回来ても別の場所で遊べるだけの豊かな環境がこの付近には広がっている。
雰囲気の異なるふたつのスポットで川泳ぎを終え、ランチに向かった先は「やまざき酒舗」だ。ここを選んだのは、その日に穫れた旬の野菜と季節限定の銘酒「喜正」を楽しめるのが理由だった。ほうれん草、かぼちゃ、きゅうりにナスなどは、ほとんどすべてが自家栽培で穫れた最旬の野菜。香り高い大吟醸ももちろん近くの蔵でつくられたもの。どちらも、この地の豊かな水がなければ生まれなかった味だ。歩いてすぐの場所には豊富な湧き水のスポットもあり、いまでも地元の人々は生活のための水を汲みにいくとか。あらためて、ここも東京であることがちょっとおかしく思えてしまう。
東京に住む人々の間で、これだけ川泳ぎを楽しめることがどれだけ浸透しているだろうか。海ともプールともまったく異なるこのフレッシュな水の感触を、まだ多くの人が知らないとしたら少しもったいない話だ。しかも泳げるスポットはこの付近にまだまだある。けっしてはるばる来る場所でもない。電車や車で気が向けばいつだって来られる、東京の川だ。
普段ほとんど意識することのない、東京の水の循環に頭を巡らせた一日。しっかりと泳ぐことで、長い時間をかけてゆっくりと流れる東京の豊かな水と、ほんの一瞬、ジョイントできた。今日は水遊びなんかじゃなく、きっちりと泳ぎを楽しみたいから、バックバックにはSpeedoのウェアを詰め込んだ。もちろんビキニスタイルでも肌に密着し、川泳ぎにフィットする仕様。海に行くときとはちょっと違う気分だから、キーカラーはブルーで。着るだけで、フィットネス気分も盛り上がるのはなんだかいい。次の週末は誰とどの川へ行こうか。この東京での川泳ぎを、ちょっとしたカルチャーとして広めるのもおもしろい。でもどうだろう、誰かに教えるのは、少し、もったいない気もする。
 
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