雪国から発信するスノーカルチャー誌『Stuben Magazine』

スキーや雪国の生活など、雪にまつわるストーリーを紹介する雑誌『Stuben Magazine』(スチューベンマガジン)が創刊されました。クリエイティブディレクターを務めるのは、北海道ニセコを拠点に活動する写真家・渡辺洋一 […]

12/18/2015

スキーや雪国の生活など、雪にまつわるストーリーを紹介する雑誌『Stuben Magazine』(スチューベンマガジン)が創刊されました。クリエイティブディレクターを務めるのは、北海道ニセコを拠点に活動する写真家・渡辺洋一。これまでも映像作品や写真集、写真展などを中心に、さまざまな雪にまつわるストーリーを発信してきた渡辺が、メインとなる編集室をニセコに置いて製作するスノーカルチャー誌です。
「初雪を楽しみに待つ気持ちや、一夜明けて窓の外が真っ白の雪景色になっていた時の嬉しさなど、雪国に暮らすからこそ湧き出る感性があります。そうした感激は年を重ねても変わることはなく、写真家としてその気持を大切にシャッターを切ってきました。今回の雑誌は、そうした雪国ならではの創造力を軸に、雪国の現場からプライドを持って発信することにこだわって作っています」(渡辺)
編集に携わるのは、数多くのスキー専門誌を手がけ、現在フリーランスのエディターとして、スキーからはじまる旅やくらしの提案をしている尾日向梨沙。写真集『雪山を滑る人』の編集をはじめ、国内各地や海外取材において長年渡辺とタッグを組んできました。今回の創刊にあたり、打ち合わせや原稿執筆など、多くの時間をニセコで過ごしました。
「これまでの雑誌制作は東京が中心でしたが今回は、ニセコを編集室として通いながら作りました。雪国に暮らす渡辺ならではの感性、日々移り変わる自然を感じながらの制作は、東京の雑踏の中では作れなかったものだと思います。企画、取材、営業、制作、販売までをすべて2人で行い、読者の手に渡るまで、自分たちのやり方で進めました。企画内容は日本の雪文化から世界まで、制作はニセコ、使用している紙は東北・石巻、印刷は北海道。紙媒体を通して雪国の空気感を感じてもらえたら嬉しいです」(尾日向)
巻頭特集は、アルペンスキーテクニックを確立させ、85年前に日本に伝えたハンネス・シュナイダー。本誌「Stuben」の名は、彼の故郷であるオーストリアの小さな村の名前であり、その語源「Stube」は、村人や旅人が暖炉の火に集い語る空間を示す言葉です。
コンテンツには、北海道をはじめ、長野や富山など、雪国に暮らす人々による寄稿も充実。ウィンタースポーツとしてのスキーの魅力だけではなく、その背景に息づく文化的歴史的背景、雪のある生活の豊かさを現場から伝えています。
窓の外にあたりまえに雪が積もっていて、家の裏山からバックカントリーへと滑り出せる、そんな自然が身近にあり、雪が暮らしの中にあることの意味。華美な演出を必要としない、雪国ならではの静かで落ち着いた感性が誌面に流れています。
「スキーとは二本の板で赴くままに旅をし、自由を手に入れるもの」 – 雪の上に精神的な自由を見出し、雪を通した自然と人との関わりという普遍的なテーマを追求した一冊です。
現在、全国各地の書店、スキーショップにて販売中。販売店一覧は、公式サイトにてご覧いただけます。お問い合わせは、ウパシ プロダクション(0136-22-6890 [email protected])まで。
『Stuben Magazine』(スチューベンマガジン)
発行:ウパシ プロダクション
発行日:2015年10月30日
価格:2,130円(税込2,300円)
A4変形 オールカラー144ページ
年1冊刊行予定
http://stuben.upas.jp/
【主なコンテンツ】
ハンネス・シュナイダー物語(文・写真・渡辺洋一)/札幌近郊をめぐる山小屋の鎖(文・立本明広)/雪育で描く未来(文・児玉毅)/彼女たちの生きる道(文・田草川嘉雄)/ロッジの夜(文・尾日向梨沙)/冬の記憶(文・絵・玉井太朗)/STANDARD MATERIALS/雪の旅 富山(文・KIKI)/辻まこと うら山スキーの世界(文・渡辺洋一)/Blue Rush(写真・山田博行 文・尾日向梨沙)/コラム