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Smartwool×PAPERSKY WHOSE SOCKS? vol.18 久保田亜矢さん

本誌との連動企画「Smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?」。通気性と保温性にすぐれたスマートウール社のソックスを、毎号、アウトドアやスポーツ等、さまざまな分野でご活躍の方々に履いていただき、本 […]

08/01/2016

本誌との連動企画「Smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?」。通気性と保温性にすぐれたスマートウール社のソックスを、毎号、アウトドアやスポーツ等、さまざまな分野でご活躍の方々に履いていただき、本誌ではゲストの足下の写真だけを掲載、それが誰の足かを想像し、ウェブサイトでゲストを紹介するといった企画です。
smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?
ANSWER:スポーツジャーナリスト 久保田亜矢さん
第18回目のゲストは、国内外のアドベンチャーレースを追う、スポーツジャーナリストの久保田亜矢さん。世界各地を飛び回り、過酷な環境下でレースに挑む選手たちの姿を記録する久保田さんは、もともと証券会社のOLでした。180度異なる世界への転職、そして彼女を魅了したアドベンチャーレースとは…? OLから現在の活動に至るまでのお話をうかがいました。
「OL時代に野尻湖でウィンドサーフィンを始めたら、ショップのオーナーが冬場にスノーボードをする方で、スノーボードを教えてもらったんです。長野の出身なので子どもの頃からスキーはしてたんですが、スキーとは違ったおもしろさがあって。次第にカナダで滑りたいと思うようになって、3年勤めた証券会社を辞めて、ワーキングホリデービザを使ってバンクーバーに住むことにしたんです。」
バンクーバーを拠点に、スキーリゾート、ウィスラー・ブラッコムに通っていたという久保田さんは、そこでスノーボード界の重鎮のひとり、マック遠藤さんに出会います。彼との出会いをきっかけに、帰国後はスノーボードの専門誌に携わることに。
「帰国後のことは決めてなかったんですが、マックさんに出版社を勧められて、夏の間は編集部でバイト、冬はエコーバレーでインストラクターという生活を始めました。編集部では写真の整理とか雑用的なことをしてたんですが、冬に入る直前に足慣らしのためにバンフに入るんですね。そこで雪上トレーニングをするんですが、編集部からトレーニングについてレポートしてみないかと言われたのが、ライターとして初めての仕事だったと思います。当時、レースやインストラクターとして活躍する有名なプロスノーボーダーたちは、シーズンインする前に海外のスキーエリアでトレーニングすることが多く、カナダは聖地のひとつでした。なかでもバンフは早くから雪が降り、雪質も良くて、雑誌で取り上げられるような選手たちが多く集まってくるのでいい記事ができるはずなのですが、私自身取材はもちろん、レポートの書き方もド素人。そのことばかりに気をとられ、私自身まったくトレーニングになりませんでした」
その後、出版社での経験を積んだ久保田さんは、フリーランスのライターとして独立。スノーボードのワールドカップやオリンピック等の取材に同行するなかで、次第にカメラを手にするようになります。そして偶然の出会いからアドベンチャーレースの世界へ。
「スノーボード関連の取材は、滝口保さんという巨匠カメラマンとまわることが多かったのですが、競技だけでなくスノーボードトリップを記事にしたりもしてたんです。ヒマラヤで滑ったり、サハラ砂漠でサンドボードしたり…。モロッコにはスキー場もあって、ボードを使って雪と砂の上で滑りながら旅する記事を機内誌に掲載したら、モロッコ政府観光局の方の目に止まり、“モロッコでエコ・チャレンジが開催されるのだけど、あなたなら行けるかもしれない”と連絡をいただいて。エコ・チャレンジはレイド・ゴロワーズ(1989年に開催された、世界初のアドベンチャーレース)とともにアドベンチャーレースの世界では究極のレース。当時はその意味もわからなくてビデオを見せてもらったんです。そしたらワニは出てくるし…絶対無理!って即答でした。雪山しか行ったことのない自分が夏山の、しかも野生動物のいるなかに入っていけるとは思えなくて。でもそんな時期に、偶然出会ったトライアスリートの白戸太朗さんから“日本でも野尻湖や白馬のエリアを使ったアドベンチャーレースが初開催される”っというお話を聞いて、アドベンチャーレースに興味を持たれていた滝口さんに誘われ、渋々ライターとして同行することにしたんです。」
最初は気がすすまなかったという久保田さんですが、各地のアドベンチャーレースを取材するなかで、次第にその世界に引き込まれていきます。
「アドベンチャーレースって、大小さまざまな規模でルールや条件も多少違うんですが、基本的にはチーム制で地図読みが必須、夜通しで行われるんですよ。日本で開催されたばかりの頃は、選手たちはいつも極限状態でピリピリしているんです。チーム内で喧嘩も勃発するし、女性が顔に青あざつくって出てきて驚いたことも。それまでの取材経験から最初はあり得ないって思いながら取材してたんですが、ある時、自分が撮りたいものに気づいたんです。それまで私はプロしか見てなかった。ところがアドベンチャーレースってアマチュアしかいないんです。オリンピックとかワールドカップに出場する選手たちは、どう撮ってもかっこいいわけですよ。でも懸命にレースに参加するアマチュアの選手たちをかっこよく魅せるにはどうすればいいんだろう?って思うようになって。それが写真を本格的に始めようと思ったきっかけですね」
そこからアドベンチャーレースの世界へとどっぷり浸かっていった久保田さん。選手たちを追いかけ世界の奥地まで出向き、海外のメディアチームにも加わって撮影することも。
「アドベンチャーレースは二度と同じコースというのがなくて、カメラマンとはいえ地図をもらえるのが前日なんですよ。だから自分が撮影したいものに合わせて時間配分を考えたり、地図を読みながら自分でレンタカーを運転して、選手たちと会えそうな撮影スポットに向かうんです。長期のレースになると、撮影ポイントに行ったところで、その日選手たちがそこまでやってくるかどうかもわからない。しかも撮影ポイントまで車で行けるかどうかもわからない。自然環境も天気もその時にならなければわからないんですけど、選手が通過する一瞬のために必死になって撮影しているんです。写真の魅力もそこにあって、文章では伝えきれないことを、たった一枚の写真が伝えてくれる。それがアドベンチャーレースを撮影し続けている理由かもしれません。でもレースを撮影すればするほど、私自身が選手になるのは無理!って思います。」
最後に、アドベンチャーレースの撮影でも活躍しているという、スマートウールの魅力を教えてください。
「レースに行くときは、必ず履いています。私たちにとって、足ってすごく大事なんです。選手を追いかけなくちゃいけないし、暑い日もあれば寒い日もあるし、標高差4,000メートルくらいを移動してたりするから、いかに足をケアするかがとっても大事。足が濡れて冷たくなると体力を奪われるし、足首から虫が入ってきたりもする。自分の身を守るためにも確実なものを履かないと大変なんです。スマートウールは履き心地はもちろんですが、靴擦れとかマメもできにくいですし、長い期間履いていても臭くならないのもいいですね。」
  
これまでのWHOSE SOCKS? インタビュー一覧はこちら。
http://archive.papersky.jp/tag/whose-socks/
 
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