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チューリヒ湖を泳いでどこまでも|Seebad Utoquai

湖畔にはスイス最大の都市チューリヒがあるにもかかわらず、飲料水にもなるほどの透明度を誇るチューリヒ湖。スイス自慢の美しい湖で思いっきり泳ぎたいという人は、迷わずここに来よう。湖畔に建てられたリドで着替えを済ませ、専用のス […]

03/18/2014

湖畔にはスイス最大の都市チューリヒがあるにもかかわらず、飲料水にもなるほどの透明度を誇るチューリヒ湖。スイス自慢の美しい湖で思いっきり泳ぎたいという人は、迷わずここに来よう。湖畔に建てられたリドで着替えを済ませ、専用のステップで湖に入る。20〜30mほど先には浮島が3つ浮かんでいて、そこまで泳いでもいいし、備えつけの飛びこみ台から大ジャンプを披露してもいい。海や川と違い、湖は大きな波や急な流れがなく、老若男女を問わず水浴しやすいのが魅力だ。あるおばあちゃんはのんびりとステップを降りて、湖の水に数十秒ほど体を浸けると、すぐに水から上がり、バスタオルで体をふきはじめた。まさにカラスの行水。けれども、スイスの人にとって湖や川で泳ぐのは、エクササイズというより、体をさっぱりと清めてリフレッシュするため。おばあちゃんの水浴法は、リドでは正しいやりかたというわけだ。
また、リドでのもうひとつの楽しみが、お茶の時間。ほとんどのリドにはレストランやカフェがあり、泳いだ後にひと息入れるのが定番だ。この日は日曜日ということもあって、家族や友だちと一緒にサンデーブランチを楽しむ人々でにぎわっていた。おしゃべりをして、お茶を飲んで、新聞を読んで……。リドの空気感は、日本の銭湯のそれと少し似ていた。
This story originally appeared in PAPERSKY’s SWITZERLAND | Swim Issue (no.40)