老舗ファームも柔軟に進化中!|Samascott Orchard

別名「ビッグ・アップル」と呼ばれるニューヨークシティ。その由来は、ニューヨーク州におけるリンゴ生産量の多さと無関係ではない。「Samascott Orchard」は、ハドソンバレー北部・キンダーフックにある老舗農園。1, […]

09/15/2016

別名「ビッグ・アップル」と呼ばれるニューヨークシティ。その由来は、ニューヨーク州におけるリンゴ生産量の多さと無関係ではない。「Samascott Orchard」は、ハドソンバレー北部・キンダーフックにある老舗農園。1,000エーカーもの敷地ではリンゴやイチゴなどの果物と、各種野菜を栽培している。夏から秋には農園の一部を解放し、フルーツ&野菜狩りを開催。バスに乗って畑を巡り、好きな作物を好きなだけ採れるとあって、観光客に人気だ。
代表のジェイク・サマスコットさんは4代目。100年以上続く伝統ある農園だが、近年、ハドソンバレーに移住するシェフが増えたことで、よい変化が生まれていると言う。
「たとえばイチゴは甘い品種が断然人気があって、僕らもそういう品種を多くつくってきたんです。レストランでもデザートに使うことが多いですから。でも、都市から来たシェフのなかには、料理用に少し酸っぱい品種が欲しいという人もいて。だから最近は栽培する種類を増やして、いろいろなリクエストに応えられるようにしているんだ」
店に出る前に農園に立ち寄り、自らフルーツや野菜を調達していくシェフも少なくないという。斬新な感性をもったシェフたちと触れ合うことで、ジェイクさんのなかにも新しい挑戦をしてみたいという前向きな気持ちが芽生えた。
「うちでは70種類ほどのリンゴを栽培しているのですが、新たに10種類の苗を植えて、新種の栽培にトライしているところ。これまで製造してきたアップルジュースに加えて、アルコール入りのハードサイダーもつくってみたくて」
ハドソンバレーの新しい農業と食のムーヴメントは、老舗農家にもたしかに、ポジティブな変化を与えている。
 
» PAPERSKY #51 Upstate New York | Farm & Table Issue
Samascott Orchard
5 Sunset Ave, Kinderhook, NY 12106
TEL: 518-758-7224
www.samascott.com