思い立って自転車で山へ。そういうことも、京都の日常|Kyoto Cyclists 1

どんなシーンでどう使うか? サイズや形の希望だけでなく、使う人と顔を合わせ、細やかなやりとりをとおしてバッグをつくるのが、彼女の仕事のやり方だ。メッセンジャーバッグやトートバッグ、バックパックなど十数種類をそろえる、オー […]

01/11/2017

どんなシーンでどう使うか? サイズや形の希望だけでなく、使う人と顔を合わせ、細やかなやりとりをとおしてバッグをつくるのが、彼女の仕事のやり方だ。メッセンジャーバッグやトートバッグ、バックパックなど十数種類をそろえる、オーダーメイドバッグ。「コゼバッグ」の野口千絵さんは、学生時代を京都で過ごし、京都と東京でメッセンジャーとして働いた後、2010年よりこの町に自邸兼アトリエを構えて暮らしている。
「京都に来たのは、自転車に乗る環境がいいから。山が町のすぐ近くにあるでしょう。マウンテンバイクでオフロードを走るのも好きなので、朝日がのぼる前に山へ走りにいって、鳥の羽根や鹿の角などを拾うのが楽しいんです。娘が家族に加わってからは、バッグの受注日は土曜のみ。アトリエでバッグをつくる時間も娘と一緒、御所や宝ケ池、植物園などへ行くのも、1台の自転車で一緒です。どの瞬間も見逃せない一生に一度の親子時間をこうして過ごせるのも、この仕事と環境、お客さんの理解あってのことだなぁと思います」
アトリエは京都らしい路地にある。通りの入り口に家の数だけ表札がかけられ、突き当たりに数軒の家々が並ぶ。ご近所さんは、親子の様子を見守っている。野菜高騰のときは、嵐山の無人販売所を数軒ハシゴしてバッグいっぱいに野菜を詰め、ご近所さんの分を持ち帰ることも。自転車のある日常にちょうどいいコゼバッグにはきっと、千絵さんの暮らしで日々培われる感覚も縫い込まれている。
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