ネイティブ・アメリカンも利用した隠れ家温泉での贅沢な一日

巨岩と温泉を求め、最後に向かったのはマウント・プリンストン。標高4,309mにも達する山中には、200年以上前、ネイティブ・アメリカンが利用していたという隠れ家的な温泉がある。その後、ゴールドラッシュで湧いたこの地は人で […]

10/13/2014

巨岩と温泉を求め、最後に向かったのはマウント・プリンストン。標高4,309mにも達する山中には、200年以上前、ネイティブ・アメリカンが利用していたという隠れ家的な温泉がある。その後、ゴールドラッシュで湧いたこの地は人で溢れ、1864年には全米でも屈指の豪華なホテルが建てられた。
支配人の交代などを経た今、この地のホテルでは温泉を利用した4つのプールが楽しめる。温泉といえば、日本では裸でじっと浸かるもの。でも、ここアメリカではプールとして泳いで楽しむのが一般的だ。敷地を貫くチョーククリークには、川底から吹き出る温泉を利用して、岩で囲まれた30もの天然プールが。圧倒的な熱量を地下に貯めた山々。その活力を心底、感じられる場所だ。
ホテルで出会ったクライマーから情報収集し、車で約1時間、北へと疾走。付近では最も人気のあるボルダリングエリア、レッドクリフのクレッターガーデンを目指した。到着してすぐ岩選びに迷っていると、地元のクライマーだというウォルコットが声をかけてきてくれた。コロラドでのボルダリングは、口コミで有力な情報を入手するのが本当に簡単だ。
「このダートロードを歩いていくと次々に岩が現れるよ。僕が気に入っているのはひとつ目に出てくる岩、ウェルカムボルダーだ。オーバーハングがなかなか難しいけどね。グレードはV5とV6のルートだから、ビギナーだときついかも」
なんとかクリアした後、次の岩を選ぶことに。固い堆積岩の感触を指に残したまま森のなかを歩いていくと、しつらえたように次々と巨岩が。白樺に囲まれた岩のすぐそばには数々のベンチまであって、まさにボルダリング・パラダイスといったムード。贅沢な午後の時間がゆっくりと流れていく。
 
» PAPERSKY #45 Colorado | Bouldering & Hot Springs Issue (no.45)