Ramen Shop | 日本から学んだ「ブレンズ」の概念

いまや全米随一のグルメシティに変貌を遂げたサンフランシスコ。AppleやFacebook、Twitterをはじめとした世界的なIT企業が集中したことで人口もふくらみ、人々の食を支えるカルチャーが急速に発展。街には至るとこ […]

07/13/2015

いまや全米随一のグルメシティに変貌を遂げたサンフランシスコ。AppleやFacebook、Twitterをはじめとした世界的なIT企業が集中したことで人口もふくらみ、人々の食を支えるカルチャーが急速に発展。街には至るところに先進的なレストランが軒を並べ、人気店では平日でも2〜3時間待ちなんてザラだ。ここ「Ramen Shop」も65席ある店内が連日連夜、人でごった返す。創業メンバーのひとり、サム・ホワイトはこの地の食のにぎわいについてこう話す。 「このオークランド地区は特に、フード関連の情報交換が盛んだね。競争というより、互いの味を研究し合って新しい驚きを生み出そうと皆が思ってる。絵画とか音楽もそうだけど、優れた芸術家は他人の作品をよく鑑賞するだろ。料理も同じで、ここにはたくさんの同業者が集まるし、店自体がコミュニティなんだ。秘密なんてあまりないね」
札幌で修業した仲間と3人で始めたこのお店。日本の手法をベースにしながら、北カリフォルニア流のオリジナルラーメンを毎日、異なるメニューで提供している。地元のオーガニック食材をたくみに活かした焦がし味噌とかとんこつ醤油など、日本からでも食べに行きたくなるほど、深く染み入る味なのだ。訊けば、サムを含めた仲間の3人とも、地元の誇り高きレストラン「Chez Panisse」の出身。なるほど、確かな食材の選び方から独創的な料理法までをかの名店で学んだだけあって、味への妥協がない。
最良の素材をうまく組み合わせれば、スープだって深く濃く、美味しくなっていく。日本のラーメンから学んだのはブレンドの概念だというサム。人と情報、食材とアイデアを混ぜ合わせながら、この店はきっと、進化を止めない。
Ramen Shop
5812 Collage Ave., Oakland
TEL: 917-400-4846
www.ramenshop.com
» PAPERSKY #47 San Francisco | Good Company Issue