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Day-5 丘の上から漂う、果実の香りに誘われて

水辺ではサギの仲間、ブルーヘロンの美しい姿に見惚れ、時にはブルーペンギンまで出没するというロードを爽快に走りながら、グレイトテイスト・トリップは佳境に入っていく。数多くのアーティストが好んで住むという美しくのどかな街、マ […]

07/22/2013

水辺ではサギの仲間、ブルーヘロンの美しい姿に見惚れ、時にはブルーペンギンまで出没するというロードを爽快に走りながら、グレイトテイスト・トリップは佳境に入っていく。数多くのアーティストが好んで住むという美しくのどかな街、マプアにフェリーで移動。オーガニックアイスクリームをチェックした後は、港にあるクールなレストランでムール貝、ハマグリ、鹿肉といった地産の食をたっぷりと。エネルギーを充填し、翌日のライドに備える。
翌朝、やや斜度のあるモーテレの丘を登り、ノイドルフ村のワイナリーを目指す。1978年スタートということで比較的歴史は浅いものの、ここでつくられるピノ・ノワールは世界的な人気。高名な評論家であるロバート・パーカーが世界のトップワイナリーに選んだ場所でもある。
「フランスやスペインと比べて、ニュージーランドワインの歴史はまだまだ浅いんです。だからこそ地元のワイナリーは情報を共有し、世界的なワインの産地にしようと協力しあっています。ここはブドウをはじめ、リンゴやイチゴなどさまざまなフルーツがよく育つ場所。地の利を活かした美味しいワインがこれからますます、増えてくるでしょう」
マネージャーのボーはこう説明しながら、テイスティングをすすめてくれた。美しいブドウ畑を眺めながらガイドのデイブにあらためて訊いてみる。このトレイルはすべてがハイライトに思えるけど、クライマックスはいったいどこ?
「老若男女、誰でも楽しめるコース設定そのものがクライマックスだよ。疲れも気にせず自転車で気軽に、地元の人と味にふれられる。こんなコースを地元と国が協力しあってつくれた。その事実を体感してもらえれば嬉しいね」
 
※ 本誌の特集ページでは、ウェリントン・ネルソン周辺の5日間のバイクトリップを、MAPとともに紹介しています(PAPERSKY #41 p.32-41)。