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因州中井窯の染分三色皿|CRAFTSMAN SERIES 日本のつくり手 第2回

鳥取県東部に位置する鳥取市。美しい山々と清流の流れる田園風景の中に、因州中井窯三代目の坂本章の窯を訪ねた。瓦屋根の集落の入口に、作業場の壁に掲げられた緑と黒の染分けされた看板が目にとまる。 整然とした作業場では、坂本と若 […]

09/20/2016

鳥取県東部に位置する鳥取市。美しい山々と清流の流れる田園風景の中に、因州中井窯三代目の坂本章の窯を訪ねた。瓦屋根の集落の入口に、作業場の壁に掲げられた緑と黒の染分けされた看板が目にとまる。
整然とした作業場では、坂本と若い職人らがろくろに向かって、削りの作業に打ち込んでいた。高台を削りだす作業は、行程半ばの一見地味な作業だが神経と感覚を一点に集中させる、緊張感をともなう作業だ。坂本の一際美しいスムーズな手つきに感心する。
吉田璋也がすすめた鳥取の新作民藝運動の頃から続く中井窯。三色に染分けされた大胆な模様の皿が、当時から変わらぬ窯の代表作だ。「昔からある作り方を続けることが窯元の仕事だが、新しいことにも挑戦し時代にあったものづくりをしたい」
別の窯での修行経験はなく、先代の仕事を見よう見まねで覚えた坂本は、外の世界にも関心が高い。
伝統を重んじながらも新しい空気を取り入れる、そんな坂本の姿勢こそが、因州中井窯が多くの支持を得る理由なのだろう。
 
因州・中井窯
http://nakaigama.jp/
 
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。坂本章さんを紹介した第2回は、PAPERSKY #45に掲載。
Urban Research Doors
http://www.urdoors.com