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Meier Skis こだわりの木製スキー板

世界中のスキーヤーから注目を浴びているMeier Skisのスキー板。ここでつくられる板はすべてがハンドメイド、しかも木製だ。人気の理由を、オーナー兼デザイナーのマット・カドモアに訊いてみた。 「木でつくった板はグラスフ […]

11/17/2014

世界中のスキーヤーから注目を浴びているMeier Skisのスキー板。ここでつくられる板はすべてがハンドメイド、しかも木製だ。人気の理由を、オーナー兼デザイナーのマット・カドモアに訊いてみた。
「木でつくった板はグラスファイバーや合成樹脂のものと比べてとにかく軽い。だから特に激しい滑りを要求されるバックカントリーでのスキーに重宝されるんだ。しなりも抜群だから、はじめはコロラドのワイルドな斜面で滑るスキーヤーの間で話題になってね」
航空機関連のエンジニアだったマットは独学でスキー板づくりのプロセスを構築。自分で選んだ木を組み合わせて板をつくる、という特殊な事情もあったからだ。彼が木製にこだわる理由はいったいなんだったのか。
「カブトムシが松やポプラの樹液を吸うことで、周辺の森では大木がどんどん死んでしまう被害が深刻化してる。死んでしまった木が捨てられるのを知って、こうした木材をリサイクルしようと思ったんだ。僕が林野局から大量の木材を買えば、地元経済にも好影響が生じるしね」
Meier Skisのプロダクトが認知され始めたことで、周囲の反応に変化も生まれた。
「カブトムシの被害もあるし、山火事による大木の減少だって深刻なんだ。つまり、さまざまな角度から森をマネジメントする必要がある。木製のスキー板が広まれば、今、コロラドの樹木がどういう状態にあるかという現実を多くの人に知ってもらえるかもしれない。そう信じて毎日、板をつくっているよ」
 
» PAPERSKY #45 Colorado | Bouldering & Hot Springs Issue (no.45)