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幅広い登山に対応するライトアルパインブーツ

平地でも雪の頼りが届くようになった。いよいよ雪山シーズンの到来である。今年の冬は雪山にチャレンジしたいと思っている方も多いだろう。そんな登山者には北八ヶ岳がおすすめだと『PAPERSKY』最新号で書いた(117頁)。では […]

12/12/2012

平地でも雪の頼りが届くようになった。いよいよ雪山シーズンの到来である。今年の冬は雪山にチャレンジしたいと思っている方も多いだろう。そんな登山者には北八ヶ岳がおすすめだと『PAPERSKY』最新号で書いた(117頁)。ではどんな装備が必要だろう? ニット帽にオーバーグローブ、ハードシェルはとりあえずレインウエアを代用するとして・・・大切なのは登山靴である。
冬山用の登山靴には保温材が入っている。足が冷えて凍傷にならないようにするためだ。アイゼンがしっかりと装着できるようにソールやアッパーが頑丈にできていて、堅くてゴツい。そのため他の時期には使いにくい。使用頻度が低いのに5万円は超える値段。冬山には年に数回しか行かないのでそこまではちょっと・・・なかなかやっかいな代物である。そんな登山者にぴったりなのが冬靴から保温材を取り除いて軽量に仕上げられたライトアルパインブーツ。夏の穂高や剱岳を目指し、冬は北八ヶ岳でスノーシューをたのしんだりピッケルとアイゼンを使って天狗岳に挑戦したいという人にはうってつけだ。多くのモデルはセミワンタッチアイゼンが装着でき、残雪期の3000m級の山から冬の中級山岳(2,000mほど)にも対応する。もちろん夏にも使用可能。硬いミッドソールは岩への立ちこみがしやすいしグリップ性能に優れるアウトソールは険しい岩稜で性能を発揮する。岩場が登りやすくなれば安全性も高くなる。靴全体にも剛性がありテント泊登山にも対応し、幅広いシーズンや登山で活躍する。これらがライトアルパインブーツに共通する特徴である。
ザ・ノース・フェイスのヴェルト S4K GTXはライトアルパインブーツの最先端モデルである。さまざまなアスリートたちにテストされて開発されたというだけあって、その完成度は非常に高い。履いてみてもっとも感じるのは軽さと硬さと繊細さが絶妙に融合していること。もともとの重量が軽いが、履いてみるとフィット感の高さからか踊りたくなるほど軽く感じる。それでいて剛性が必要なアッパーやミッドソール、ヒール部分はしっかりと作られており安定性を損なっていない。ヒールのホールド感も抜群で、岩場につま先に立ちこんだときにかかとが浮かず、硬めのミッドソールと相まってつま先一点に力をしっかりと伝えてくれる。ややタイトな設計ながら圧迫感はなく(個人の足型によるが)絶妙なフィット感を生み、つま先が細めなので繊細なフットワークが可能だ。ソールは先端にクライミングゾーンを備えたグリップ力の高いビブラムムラツアウトソールを採用。岩場での履き心地はピカイチである。足首のホールド感がありながら自由度が高くてさまざまな足の動きにストレスなく対応するところもうれしい。ミッドソールを5層にし、複雑な構造も用いることで長時間歩行でも疲れにくく設計されている。はき口にはネオプレンのゲイターが付いていてフィット感を高めつつ小石などの浸入を防いでくれる。まさに、多くの最先端技術が結集された登山靴である。
さまざまな登山靴メーカーがライトアルパインブーツを製造している。ザ・ノース・フェイスが本格的な登山靴の販売を始めたのは今年からなので見過ごされがちかも知れないが、その機能性は履いてみればすぐに実感できるはず。登山靴で迷っているならぜひ試して欲しい一足である。なお、厳冬期登山にも対応する冬靴やバックパッキングブーツもラインナップされている。今後の展開もたのしみだ。
ザ・ノース・フェイス
ヴェルト S4K GTX
¥38,850
http://goldwinwebstore.jp/shop/ProductDetail.aspx?sku=NF01210_KR_7