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趣と機能性をあわせもつ皮革製登山靴で山へ

本格的な登山靴を買いたいという友人には、ライトアルパインブーツをおすすめしている。セミワンタッチアイゼンの装着が可能なので、冬の2000m級の山(たとえば北八ケ岳)から残雪期の北アルプスまで対応し、岩場に強い作りが岩稜の […]

07/08/2013

本格的な登山靴を買いたいという友人には、ライトアルパインブーツをおすすめしている。セミワンタッチアイゼンの装着が可能なので、冬の2000m級の山(たとえば北八ケ岳)から残雪期の北アルプスまで対応し、岩場に強い作りが岩稜の多い夏の穂高岳や剱岳で本領を見せてくれる。登りやすさは安全にも繋がる重要な要素だ。
ライトアルパインブーツの多くには軽量で高機能な化学繊維が用いられ、ちょっと先鋭的なイメージだ。しかし、森を歩いたり長期間の山旅だったりと、落ち着いた雰囲気を大切にしたいときもある。昔ながらのステッチ製法で作られた皮革製登山靴は雰囲気も良いし履き混むほどに味わいも出てくるけれど、重たいし、堅くて足に馴染むまで時間がかかるし、滑りやすくて歩きにくい。何十年も前からほとんど変わっていないから当たり前といえば当たり前。ウエア同様、登山靴も日進月歩で進化しているのだ。
歩きやすくて高機能、それでいて落ち着いた雰囲気で登山をたのしませてくれる登山靴・・・そんなわがままな要求に応えてくれるのが、ラ・スポルティバのパミールGTX。
ラ・スポルティバは1928年に登山靴の本場イタリアのドロミテ山塊で創業された老舗登山靴ブランド。登山靴はもとよりクライミングシューズでも圧倒的なシェアを誇り、その機能性の高さと斬新な作りで世界中のクライマーから愛用されている。
パミールGTXは、最高級ペルワンガー社のワックスレザーを用いたクラシカルな風貌のなかに、先鋭的なラ・スポルティバの技術を搭載した一足である。同社の登山靴の特徴は、しっかりとしたサポート性を維持しつつ、足首の動きを妨げない3D-Flexシステム。履いてみればわかるけれど、足首の動きが自由自在なのでさまざまな足場に足裏全体で無理なく置くことができる。足の動きが制限されてよろめいたりすることがない。岩場でもさまざまなフットワークが可能。安定した足運びができるので、結果的に安全性が格段に高くなる。フリクション性能やブレーキ性能、衝撃吸収性が高いビブラムインパクトブレーキシステムは険しい道でも疲労を軽減してくれる。クライミングシューズで定評のあるヒールカップの良さもいかんなく発揮され、ホールド性とフィット感もピカイチ。靴の周囲を覆うラバーラウンドが岩角から靴を守ってくれる。靴自体も深めの作りでしっかりと足をサポートしてくれるので、重荷を背負ったときも安心だ。
初めて見たときに、その美しさに一目惚れした。それでいて信頼の機能性も搭載している。最近ようやく手に入れ、さっそく先日の山旅で履いてみた。同社の他の登山靴も愛用しているので歩きやすさは期待の通り。テントやスケッチ道具を詰め込んだザックは20kg弱の重さだったが不安定さはなく、少し履いただけで革も足にすぐ馴染んだ。そして絵描きの山旅にはその雰囲気がなんともうれしい。
ハードなテント泊縦走はもちろん、アルプスの小屋泊まり縦走でも使いやすいと思う。ちょっと落ち着いた雰囲気で山を旅したいという登山者にぜひ履いてもらいたい登山靴である。
ラ・スポルティバ
パミールGTX
¥42,000
made in Italy
http://www.sportivajapan.com/product/mt/12C.html