フィンランド人の「心の故郷」としての絶景|コリ国立公園

ロシアの国境に近い北カレリア地方にあるコリ国立公園は、37にもおよぶフィンランドの国立公園のなかでも、国民にとってひときわ特別な存在だ。このカレリア地方は巨大な岩山と木々、小さな島々が浮かぶ湖沼を擁する、古の時代から変わ […]

10/15/2015

ロシアの国境に近い北カレリア地方にあるコリ国立公園は、37にもおよぶフィンランドの国立公園のなかでも、国民にとってひときわ特別な存在だ。このカレリア地方は巨大な岩山と木々、小さな島々が浮かぶ湖沼を擁する、古の時代から変わらぬフィンランドの自然が残るエリアであり、またフィンランドの国民叙事詩『カレワラ』は19世紀半ばにこのカレリア地方に残る伝承や民謡をもとに編まれたものである。そして、フィンランドの国民的作曲家であるジャン・シベリウスが代表曲『フィンランディア』を書くにあたり着想を得たのが、このコリ国立公園の最高峰ウッコ展望台から望む大自然の風景だった。広大なピエリネン湖に浮かぶ小さな島々とそこに生い茂る木々。長らく隣国の支配が続き、民族独立の機運が高まっていた19世紀末から現代に至るまで、この地はフィンランドの人々にとっての原風景として象徴的存在であり続けている。
ウッコ展望台へ通じる森林道は、麓から歩いて登ることもできるが、スパホテルやビジターセンターのある中腹まで至る無料のゴンドラで登ることもできる。ビジターセンターの裏から始まる300mほどの荒々しい森林道を歩いていくと、絶景を誇るウッコ展望台へと至る。柵や手すりの類はほとんどなく、ありのままの自然の姿が残されているのがこの国立公園の魅力だ。ウッコ展望台の裏手にあるアッカ展望台からは、広大な樹海が眺められる。冬にはみごとな樹氷が見られるこのエリアはスキーのメッカでもある。フィンランド人の「心の故郷」というべきワイルドな自然を心ゆくまで楽しめる国立公園だ。
Koli National Park
www.outdoors.fi/kolinp