遠くの街の宝の場所を秘めるスカーフ「Kind of Scarf」

コペンハーゲン、アムステルダム、東京、パリ、ヘントなど、街のカラフルな平面図をシルクのスカーフにプリントした「Kind of Scarf（カインドオブスカーフ）」。スカーフの中には小さな印が付けられていて、訪れた時にプレゼントがもらえる場所が記されている。オランダ・アムステルダム在住のデザイナー廣井久実さんによるブランド「Kind of Moving」が手がけるこのスカーフ、実際に場所を案内するだけでなく、どこか遠くの街の宝の場所を秘めているというストーリーが多くの人々を惹きつけている。昨年10月に行われたオランダデザインウィークの期間中には、実際にアイントホーフェンの街でトレジャーハントをするプレゼンテーションも行われた。
「Kind of Moving」は、街の雰囲気をファッションに投影し、旅先で着るための7日間の服を提案するプロジェクト。街のイメージや気候などからインスピレーションを得て、服の素材やカラーをデザインしている。例えば、ストックホルムの街をテーマにしたコレクションでは、「アクセシブル」がキーワード。IKEA、H&M、男女平等であること、すべての人々に自然享受権があることなど… 街から感じたインスピレーションは、コットン、デニム、ウール中心の素材選びにはじまり、天然インディゴでディップダイをした加工、筆でハンドプリントした雨模様、IKEAのブランケットを使ったケモジャズボンであったりと、自然と寄り添った街から生まれたデザインとなっている。コレクションはこちら。
旅先からインスピレーションを受けて生まれるデザイン。そのファッションに身を包むことから、遠くの街への旅は始まっている。
Kind of Scarf
http://www.kindofmoving.nl/en/kind-of-scarf
Kind of Moving
www.kindofmoving.nl
www.kumihiroi.com