Juniper Ridge | 太古の香りを現代に届けて

20年ほど前、地元のハイカー、ホール・ニュービギンが思い立ったのは、森の植物からパフュームやコロンをつくるということ。以来「Juniper Ridge」は唯一無二のワイルドフレグランスカンパニーとして、人気を獲得してきた。彼が見せてくれたのは、山の土がたっぷりと染みついたようなボックスカー。荷台には巨大な蒸留器を備えている。
「この車で森へ入り、気になるにおいがあれば周辺の植物を蒸留器に詰め込んでみる。それを搾り取って香水をつくるんだ。失敗も多いけど、ときに、すばらしいパフュームができ上がる。100年以上前までは皆、こうして香水をつくっていたんだけど、今ではアメリカで僕たちだけだ。素材となるのは数千種類の植物で化合物はいっさいなし。肌にも馴染むし、いつも森の香りを楽しめるんだ」
分厚い植物図鑑を片手に樹皮やコケ、花やキノコなどを採取し、野生の香りをボトルに詰め込む。プロダクトのなかには「たき火の香り」なんていうお香まであって、火をつければまるでカリフォルニアの山中でたき火を楽しんでいるかのようなにおいが。ユニークなプロダクトは特にクリエイティブな人種に人気が高く、ニール・ヤングやゲイリー・スナイダーなどセレブの愛用者も数多い。
「アイデアがいいのはわかってたんだけど、最初はどうやってビジネスをやればいいかわからなかった。そんなとき、頼りになったのはやっぱり地元のコミュニティだったね。ファッションブランドのJack/Knifeとか、Tellasonなど、異業種だけど自然への意識が高い仲間たちからビジネスのヒントを得たこともあった。ユニークなアイデアの元には良い仲間が集まる。それがこの土地の気質だね」
　
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カリフォルニア・ビッグサーの森の恵みが詰まったコロン｜Wilderness Perfume “Big Sur”
http://store.papersky.jp/collections/accessories/products/juniper-ridge
Juniper Ridge
juniperridge.com
» PAPERSKY #47 San Francisco | Good Company Issue