縄文人好きする色って?|縄文時代後期 北秋田市~鹿角市

鳥がさえずり、リスが木を伝う気持ちのいい森をしばらく行くと、視界が開けた高台に出る。北側に白神山地を抱えるじつに見晴らしのいい大地は、やはり、縄文人が目をつけていた。祭りの道具が多く出土している北秋田市の伊勢堂岱遺跡では […]

03/05/2015

鳥がさえずり、リスが木を伝う気持ちのいい森をしばらく行くと、視界が開けた高台に出る。北側に白神山地を抱えるじつに見晴らしのいい大地は、やはり、縄文人が目をつけていた。祭りの道具が多く出土している北秋田市の伊勢堂岱遺跡では、ほぼ同時期の配石遺構が4つも見つかっている。どうやら複数の集団が共有していた大規模な祭祀場だったようだ。台地全体は20万m2にも及ぶものの、配石遺構は狭い範囲に集中している。埋め立てまでしてこの場所に固執しているのだ。配石の組み合わせ方に共通性はないから、集団ごとのルールがあったのか、それとも隣の配石をチラ見しながら独創性を模索していたのか。石も色とりどりで、さまざまな場所から運び込んでいる。「大湯の人たちは緑の石だけを運んでるんですが、こっちはちょっと考え方が違うんです」とは、案内してくれた北秋田市教育委員会の榎本さん。遺跡が発見されたことで予定されていた道路建設は中止となり、つくりかけの道路の橋脚が残された。現在、遺跡は一般公開に向けて整備工事中で、この橋脚はイベントスペースのステージとして利用する計画だ。数千年後の人たちが発見したら、橋脚を利用した舞台は混乱を招くに違いない。
鹿角市の大湯環状列石もふたつの環状列石で構成されている。大きいものでは100kgを超す(緑ばかりの)石を7,200個も運んでつくった100基以上の配石の下には墓穴が。そして、環状列石をぐるりと取り囲むようにして掘立柱建物の跡がある。こちらはどうも共同墓地として機能していたようである。石の選別に違いのある伊勢堂岱の人たちと大湯の人たちだが、どちらの遺構にも夏至に太陽が沈むラインに沿った日時計状の組み石があるのは、偶然だろうか。
 
大湯環状列石 / Oyu stone circles
大湯ストーンサークル館 / Oyu stone circle center
秋田県鹿角市大和田大湯字万座45 TEL: 0186-37-3822 www.ink.or.jp/~oyusc
伊勢堂岱遺跡 / Isedotai site ※2016年春オープン予定
北秋田市文化会館 / Kita-Akita culture center
秋田県北秋田市材木町2-3 TEL: 0186-62-3311
田沢湖ビール / Tazawako beer
秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430 TEL: 0187-44-3988 www.warabi.or.jp/beer
 
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