祖先の心情に共感する|縄文時代前期~後期後半 青森市

さして長くもないトンネルを抜けると縄文であった。暗い視界から突然、目の前に広がる青空と緑の圧倒的な解放感。入口の建物から遺跡へのアプローチは、現代の自分が数千年前へと問答無用にワープしてしまう装置だ。 ともすると未開とか […]

01/20/2015

さして長くもないトンネルを抜けると縄文であった。暗い視界から突然、目の前に広がる青空と緑の圧倒的な解放感。入口の建物から遺跡へのアプローチは、現代の自分が数千年前へと問答無用にワープしてしまう装置だ。
ともすると未開とか野蛮とも思われていた縄文時代のイメージを一新することになった三内丸山遺跡は、1992年に大規模に発掘された。縄文時代前期~中期、すなわち今から5,500前から1,500年もの間(参考までに古墳時代~現代で約1,500年間だ)、人々が暮らし続けたムラが丸ごと、明るみに出たのだ。600棟の住居跡。幅15mの道路。その道路脇に設えた400基の墓。子どもの共同墓地。段ボール4万箱分の土器や土偶、石器や装飾品。クリやゴボウなど植物を栽培していた証拠。人々の社会生活全体から美意識や嗜好性まで、縄文の姿を鮮やかに浮かび上がらせたのだった。
縄文時代後期前半のモニュメント、小牧野遺跡があるのは、車で20分ほど南下したところ。西に津軽半島、東に下北半島を望む陸奥湾の中心、八甲田山も視界に入れた高台という絶好のロケーションにある。平らにならした広場を取り囲むように環状列石、つまりストーンサークルが配置されている。いったいなんのための場所だったのか、答えは未来永劫、不明のままかもしれないが、200年の歳月で3,000個近い石を運ぶうち、石のサイズがだんだん小さくなっているのには笑った。規制緩和がされたのか、伝言ゲームの要領で、伝達していくうちに内容が変化してしまったのか、はたまた、単に面倒くさくなったのか。当時の人々の頭のなかは知るよしもないが、会ったこともない彼らの人間くささに俄然、親近感をもってしまった。
 
三内丸山遺跡 / Sannai-Maruyama site
青森県青森市三内字丸山 TEL: 017-781-6078 sannaimaruyama.pref.aomori.jp
青森県立郷土館 / Aomori prefectural museum
青森県青森市本町2-8-14 TEL: 017-777-1585
A-Factory / Aomori Cidre
青森県青森市柳川1-4-2 TEL: 017-752-1890 www.jre-abc.com
A-Factory / Galetteria Da Sasino(cafe)
青森県青森市柳川1-4-2 TEL: 017-735-1155
KenKem beer factory
青森県青森市新町1-12-8 TEL: 017-718-3399
小牧野遺跡 / Komakino site
青森県青森市大字野字小牧野
 
» PAPERSKY #46 Northern Japan | Jomon & Craft Beer Issue