寒いからこそ味わえるあたたかさ

本州の最北に位置する青森県。冬、深い雪に覆われるそこでは、厳しい寒さを「凍みる」と表現する。そんな凍ってしまいそうな寒さの国に自然がプレゼントしたのは、あまたの温泉。上の写真は取材当時に出会った鯵ヶ沢温泉にて。寒さのなか […]

02/12/2011

本州の最北に位置する青森県。冬、深い雪に覆われるそこでは、厳しい寒さを「凍みる」と表現する。そんな凍ってしまいそうな寒さの国に自然がプレゼントしたのは、あまたの温泉。上の写真は取材当時に出会った鯵ヶ沢温泉にて。寒さのなかでこそ味わえる温泉のあたたかさ、そして人の笑顔がくれる温もり。それは冬に青森を訪ねる価値のある大きな魅力だ。
もう一つ忘れてはならないのが、厳しい寒さが育んできた郷土料理。日本海と太平洋、そして津軽海峡という二つの海を結ぶ豊かな海に面した青森は、世界のどこよりもバラエティに富む海の幸に恵まれた土地だ。吹雪の中、肩に積もった雪を払いながら居酒屋の暖簾をくぐれば、「じゃっぱ汁でも飲むかい?」と女将が出してくれるあたたかい鍋料理。ぶつ切りにした鱈の身とたっぷりの野菜、そして「アブラ」と呼ばれる鱈の肝がその味の決め手。湯気の立つスープは凍えた身体をじんわりと温め、外が吹雪だということさえ忘れさせてくれる。
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