MAAEMO 自然への敬意をもって、母なる大地をいただく

エスベンは、ノルウェーで話題のレストランMAAEMOのシェフ。彼は私たちをノルウェーの《FOOD》ツアーに連れていってくれた。朝いちばんの待ち合わせ場所は、カフェ。コーヒーの香りと焙煎の機械音が響く小さくて上質な空間には […]

02/07/2012

エスベンは、ノルウェーで話題のレストランMAAEMOのシェフ。彼は私たちをノルウェーの《FOOD》ツアーに連れていってくれた。朝いちばんの待ち合わせ場所は、カフェ。コーヒーの香りと焙煎の機械音が響く小さくて上質な空間には、カウンターに席が3席、その奥ではきちんとした身なりの珈琲ソムリエたちがきちんきちんとていねいにコーヒーをいれている。窓ぎわの小さなペア席の隣には、世界中から選び抜かれた豆が並ぶ。Tim WendelboeとTim Varneyが世界最高のコーヒー焙煎所を目指してオープンしているオスロ屈指のカフェに、エスベンは絶大な信頼をおいている。
デンマーク人のエスベンが、ふたりの共同経営者と2010年12月に始めたMAAEMO。彼らがいまノルウェーをはじめ欧州各国で注目されているのは、100%オーガニックな食材で、そのほとんどがノルウェー産のものだという点だ。
「ノルウェーに来て思うのは、北欧でもとくに自然への敬意をもっている国だということ。だからここでは、自然の恵みを料理や飲み物で味わうのはもちろん、ひと皿ごとの演出や、それを味わう空間まですべてで“ノルウェー”を表現している」。
メニューはすべて自然しだい。だから、日によって変わることもある。前菜やメインなどというコース料理の概念もない。訪れる客はひと皿ひと皿、次になにが起こるかわからない変化に富んだ“自然”という名の舞台を観るように、母なる大地、Mother Of Nature(=MAAEMO)を感じて、楽しむ。
翌朝、オスロ市庁舎前の港でその日あがった魚を、漁師から直に買うことができる船を訪れた。「昨日はさっぱりだったけど、今日はまあまあだな」。きっとこれが、自然とともに生きる、ノルウェーらしい日常会話なのだろう。