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顔の見えるローカルフード 青山ファーマーズマーケット

1月16日(土)に開催されたファーマーズマーケット@国連大学前に、ルーカスのにんじんショップを訪ねて出かけてみた。バス停を降りるとマーケットは目の前。設営されたテントの下には、色とりどりの野菜、果物、ジュースやジャムなど […]

01/19/2010

1月16日(土)に開催されたファーマーズマーケット@国連大学前に、ルーカスのにんじんショップを訪ねて出かけてみた。バス停を降りるとマーケットは目の前。設営されたテントの下には、色とりどりの野菜、果物、ジュースやジャムなど、ざっと数えても40以上の店が並んでいる。まずはルーカスの店を探して…と思っていたのだが、さっそく美味しそうなミカンなどを買ったりして寄り道(有機栽培ミカンが10個150円!)。マヤナッツのドリンクや、イタリアの珍しい野菜、十三湖のしじみでつくったトマトソースなど、各地のローカルフードがマーケットを賑わしていて、それぞれ説明を聞いてまわるのも楽しい。
ルーカスの店“Luke’s Carrots”は、今回で出店3回目。商品は、にんじんジャム、にんじんペースト、にんじんブレッド、にんじんケーキと、全てがにんじんづくし。店先では作り手のマダムノノさんが、試食用のジャムやクラッカーを準備しているところだった。「15kgものにんじんを皮ごとすりおろして使うんです。家庭用のキッチンで作るので、ジャムとペーストに2日間、パンとケーキは丸1日かけて作っています。にんじんペーストはワインのおつまみにもぴったりで、カレーに入れてもおいしいですよ。お客さんから新しい食べ方を教えてもらったりすることもあるんです」と、楽しそうに話してくれた。
ジャムに加えるのは、砂糖、レモン汁。ペーストには塩とニンニク,オリーブオイルのみ。ノノさんのホームメイドの技が、オーガニックにんじんの柔らかな甘みを引き出している。立ち寄った人々も味見をしながら、興味深そうにノノさんの話に耳を傾けていた。
マーケットに流れる心地よいBGMは、キーボードによる生演奏。かじかんだ手を温めながら即興で奏でられるその音色は、マーケットに集まる人々をゆるやかにまとめている。ファーマーズマーケットに並んでいるのは、どれもストーリーのあるものばかり。オーガニック、フレッシュさ、そして個性がぎっしりつまっている。ノノさんのジャムとパンを朝食に並べてみると、何気ない食卓がより愛おしく感じられた。