小豆島遍路 Day5 | 小豆島は石の島。岩の巨大彫刻を眺めて歩く

本日は島の中心部に位置する景勝地、寒霞渓周辺の霊場巡り。寒霞渓は「日本三大渓谷美」と称される観光スポットだが、お遍路の旅ではスルーする。出発地の第13番霊場栄光寺から急な徒歩道を上がり、最も標高の高い札所である14番清滝 […]

07/03/2017

本日は島の中心部に位置する景勝地、寒霞渓周辺の霊場巡り。寒霞渓は「日本三大渓谷美」と称される観光スポットだが、お遍路の旅ではスルーする。出発地の第13番霊場栄光寺から急な徒歩道を上がり、最も標高の高い札所である14番清滝山、20番仏ケ滝、そして18番石門洞と、岩窟という自然の造形をそのまま活かした霊場を巡る。特に石門洞へと続く1.8kmの遊歩道は、「奇岩八景」といわれる巨岩が織りなす風景美を楽しむことができ、にわか観光気分に。石門洞自体は1,300万年前の火山活動によってできた洞窟のなかに置かれており、岩に彫られた巨大な不動明王像と相まって圧倒的な存在感を放っていた。
今日のゲストは、2日前にお世話になった「珈琲とブーケ。」の店主、瀧下祐輔さん。小豆島の無人の庵や堂は近隣住民が持ちまわりでお接待や掃除を行っているのだが、瀧下さんの実家近くには第87番霊場の海庭庵があり、幼いときからお接待を務める母親の手伝いをしていた。だから、昔からお遍路さんの存在をごく身近に感じていたという。現在は常光寺の大林慈空副住職が行っている、島の中学・高校の3年生に向けた「卒業遍路」のスタッフを務めるほど、島のカルチャーであるお遍路への思いは強い。
そんな瀧下さんによれば、このエリアの見所はやっぱり石のジオサイト。寒霞渓と同様、火山角礫岩の浸食によってつくり出された岩の彫刻から、時を超えて島に息づく石の文化に思いを馳せる。こうした自然の造形が肥土山・中山地区の棚田や吉田の岩場、しし垣を育んだのだ。
自然の石門洞から遊歩道を下り、神懸通りを南下すれば草壁港に至る。三都半島の手前でフィニッシュ、18km。
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