小豆島遍路 Day4 | ツラい急坂のご褒美は、瀬戸内海随一の景勝美

1日目の土庄はごま油の香りだったが、この地区は醤油の懐かしいにおいに包まれていた。「醤の郷」という名のとおり、小さな界隈に十数軒の醤油蔵がひしめく。醤の郷を出発して目指すのは、第2番霊場の碁石山だ。 本日のパートナーは、 […]

06/26/2017

1日目の土庄はごま油の香りだったが、この地区は醤油の懐かしいにおいに包まれていた。「醤の郷」という名のとおり、小さな界隈に十数軒の醤油蔵がひしめく。醤の郷を出発して目指すのは、第2番霊場の碁石山だ。
本日のパートナーは、この島を拠点に活動する女性フォトユニット、「小豆島カメラ」の古川絵里子さんと大川佳奈子さん。古川さんは上高地や八ヶ岳などでインタープリターの経験があり、大川さんは個人的にこのルートの歩き遍路を体験したことがあるという、ともに自然好きのアクティブ派。碁石山に至る急坂もぐんぐん進む。
さて、山岳霊場のひとつである碁石山は、本堂・鳳凰窟の前に広がる内海湾と播磨灘の絶景でも知られている。きつい石段をゼイゼイと登った先に広がる、この景色。なんという達成感! 本堂の真上にある崖の行場に安置された波切不動明王像もシンボリックだ。ここでは偶然、70年以上も小豆島にお参りし続けているという島外の遍路団体と行き合い、一緒に護摩祈祷を経験した。
神秘的な護摩行の後は洞雲山、隼山と行場の趣を今に伝える霊場を巡る。山を下りて県道を歩けば堀越の集落だ。気候がよくて暮らしやすいから、近年、移住者が増えているエリアだとか。第5番霊場の堀越庵から鬱蒼とした竹林のなかを歩き、『二十四の瞳』で知られる田ノ浦へ至る。
道中、芦ノ浦でクラシックなお菓子屋さんを発見。甘いものに目がないルーカスたっての希望でここに立ち寄った。栗入りの生クリームをふわふわのスポンジでサンドしたオムレットサンドに舌鼓。そろそろ疲れが見えてきた4日目、こんなスイーツが何よりの活力なのである。
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