奥原硝子製造所のペリカンピッチャー|日本のつくり手 第13回

那覇市内に工房を構える『奥原硝子製造所』は昭和27年創業。現在も稼働している琉球ガラスの工房では沖縄最古となる。ものが乏しかった時代に、沖縄では在日米軍が使用した瓶を再利用したガラスづくりが行われていた。『奥原硝子製造所 […]

05/23/2018

那覇市内に工房を構える『奥原硝子製造所』は昭和27年創業。現在も稼働している琉球ガラスの工房では沖縄最古となる。ものが乏しかった時代に、沖縄では在日米軍が使用した瓶を再利用したガラスづくりが行われていた。『奥原硝子製造所』では創業以来変わることなく、廃瓶や廃ガラスを溶かして製品をつくっている。素材に含まれる青色によるもの。再生ガラス特有の爽やかな色合いだ。
工場長の上里幸春がガラス職人を志したのは20代半ばの頃。元々ものづくりが好きだった上里にとって、日々の食卓に並ぶ琉球ガラスは一番馴染みのある、挑戦してみたいものだった。『奥原硝子製造所』が長く続いてきた理由を尋ねると、「日用品をつくっているからでしょう。毎日使う、普段使いのガラスなので」と上里は言った。
使い手のことを考えながら、ガラスを吹き、形を整える。その横で数名の若い職人もガラスづくりに励んでいた。先代から教わった技術とものづくりの姿勢が、溶けたガラスと職人の熱気で満ちた工房の中で、しっかりと受け継がれていた。
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。奥原硝子製造所を紹介した第13回は、PAPERSKY #56(P.12-13)に掲載。
Urban Research Doors
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