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Conrad Tyrséns|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 1

ストックホルムから南へ200kmほどの距離にある、ゴッドランド島ヴィスビーで生まれ育ったというコンラッド・ティルセン。「島での暮らしは、家でなんでも手づくりするのが当たり前で、子どものころから自然とお菓子も自分でつくるよ […]

03/06/2018

ストックホルムから南へ200kmほどの距離にある、ゴッドランド島ヴィスビーで生まれ育ったというコンラッド・ティルセン。「島での暮らしは、家でなんでも手づくりするのが当たり前で、子どものころから自然とお菓子も自分でつくるようになりました。初めにつくったのはチョコレートで、シナモンバン、カルダモンバンと、つくれるものが増えていきました」。そんな少年時代を経て、コンラッドはたった16歳でペイストリーシェフとしてのキャリアをスタートする。毎年フランスのリヨンで開催されるパティスリーの世界大会において、2009年にチャンピオンに輝き、同年に路面店をオープン。小ぶりなフランス菓子の製法を取り入れつつスウェーデンの伝統菓子を表現するコンラッドのペイストリーにファンが増え続け、今ではストックホルムに3つの店をもつ他、ホテルやレストラン、ミュージアムカフェなど毎日100カ所に卸しているという人気ぶりだ。
「いつも大切にしているのは、1ピースのお菓子のなかに季節やフレーバー、いろんな味わいが感じ取れるようにすること。心がこもったものづくりをすること」とコンラッド。いいものづくりは素材の調達からと、この店専用の5頭の牛から絞る牛乳はいつもフレッシュな状態で届き、卵やバターも提携する生産者から国産のオーガニックなものを使用。この牛乳、卵、バターは、そのまま店頭でも購入できるようになっている。見た目に美しいペイストリーだけでなく、グルテンフリーのお菓子や自家製ジャムにまで、コンラッドのセンスが表れている。
Dessert & Choklad Stockholm
www.dessertochchokladstockholm.com
 
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue