兄妹で切り開く 、新しい酪農の可能性|Chaseholm Farm

かつてハドソンバレーは畜産や酪農もさかんな地域だった。が、この30年で全米の畜産・酪農家は一気に大規模化。生産力の面で劣る家族経営の小さなファームは廃業を余儀なくされてしまったのだ。そんななか、地元の乳製品や精肉のよさを […]

09/05/2016

かつてハドソンバレーは畜産や酪農もさかんな地域だった。が、この30年で全米の畜産・酪農家は一気に大規模化。生産力の面で劣る家族経営の小さなファームは廃業を余儀なくされてしまったのだ。そんななか、地元の乳製品や精肉のよさを知ってもらおうと奮闘する兄妹がいる。 
サラ・チェイスと兄のローリーは、祖父の代から続く畜産・酪農一家の3代目。受け継いだ牧草地で、70頭の乳牛、30頭の肉牛たちと暮らしている。牛にまつわる仕事はすべてサラが担当。兄は隣接する工場で、搾りたてのミルクを使ったチーズづくりと販売を行っている。
「うちは小さな農家だけど、完全牧草飼育した健康な牛のミルクや肉は、飼料で育てられたものとは比べものにならないくらいおいしいんです。今は大量生産できる大規模農場がほとんどだけど、だからこそ健康な状態の牛から生まれる安全でおいしい商品に新しい価値があると思うんです」
24歳で家業を継いだサラは牛とともに育った生粋のカウ・ラバー。1頭1頭に名前をつけ、性格も熟知している。
「ミルクも肉もチーズも、すべてをつくるのはいい土です。健康な牧草地を保って、そこに牛を放す。12時間ごとに移動させることで、牧草地が荒れないようにしています。とくに夏場は太陽をいっぱい浴びた草を食べるから、ミルクは濃くて甘くて、ミルキーイエローのような色なんですよ」
目を輝かせて話すサラ。大地に根ざした農家にしかつくれないプロダクトが絶対にあると、力強く続ける。
「牧場に小さなショップをつくって、搾りたての牛乳やチーズの販売を始めたんです。これも小さな農家だからこそできること。お客さんと接するのも、すごく楽しいんです」
 
» PAPERSKY #51 Upstate New York | Farm & Table Issue
Chaseholm Farm
115 Chase Rd, Pine Plains, NY 12567
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