NEW YORK BOOKSHOP WALK

インターネットの普及とともに、インディペンド系ブックストアがどんどん姿を消したのは、すでに過去の話。写真集やアート本のブームで、いままた、NY の本業界がおもしろくなっている。今回訪ねたなかで、唯一、老舗と呼べるのは、1 […]

09/26/2011

インターネットの普及とともに、インディペンド系ブックストアがどんどん姿を消したのは、すでに過去の話。写真集やアート本のブームで、いままた、NY の本業界がおもしろくなっている。今回訪ねたなかで、唯一、老舗と呼べるのは、1976年に創業したアート本の雄「Printed Matter」。アーティストの自費出版やZINEなど「いま、ここでしか手に入らない」商品を、$15~30といった良心的な価格帯で提供している。アート作品やプリントも取り扱うが、非営利の形態を維持するために、店の趣旨に賛同するアーティストが提供する作品のみ。ショーケースにディスプレイされる作品から、アート界のこの店に対する強固な支持を窺い知ることができる。
Dashwood Books」は、マグナム・フォトで文化ディレクターを務めたデヴィッド・ストレッテル氏が運営する、現在のNY で唯一の写真集専門店。「その時代のスピリットを象徴する写真集」を中心に、海外のレア写真集やサイン入り初版も多い。最近ではライアン・マクギンリーの最新作『Life Adjustment Center』を出版するなど、パブリッシャーとしての活動もはじめた。
河を渡ったブルックリンには、NY フォトフェスティバルの主催者でもある、写真集やアート本の出版社「powerHouse Arena」の本屋がある。今年に入ってからは、ストリート系ブランド「aNYthing」のエーロン・ボンダロフの手による「Ohwow Store」、デザイナーのマーク・ジェイコブスが手がける「Bookmarc」が、ウェストビレッジに立て続けにオープン。アート界、ファッション業界からも、本のシーンを盛り立てようとする気運が感じられる。本のルネッサンスが進行中なのかもしれない。