十和田市現代美術館「そらいろユートピア」

十和田市現代美術館にて、4月19日より「そらいろユートピア」と題した企画展覧会が開催されます。本展は、見知らぬ人どうしが、あるモノやコトをきっかけに、ゆるやかにつながるコミュニケーションについて考える展覧会です。 この3 […]

04/16/2014

十和田市現代美術館にて、4月19日より「そらいろユートピア」と題した企画展覧会が開催されます。本展は、見知らぬ人どうしが、あるモノやコトをきっかけに、ゆるやかにつながるコミュニケーションについて考える展覧会です。
この3月で、「3.11」から3年が経ちます。あの震災が私たちに改めて知らせたことに、それまでの地方自治体や地域社会で作られたルールやしきたりなどを超え、人々が手に手を取って助け合ってゆくことの清々しさ、またそれによって形づくられたゆるやかな共同体の温かさがありました。それまでに経験したことのない状況において、社会制度を頼らず、見返りを求めず、自らの感覚や経験を頼りに見知らぬ人々とつながることは、勇気がいること。しかし、それが切り拓く世界は、束の間ながらも慈愛に満ちあふれた共同体と見ることはできそうです。社会学者の北原糸子やレベッカ・ソルニットがある種のユートピアと名づけた、災害時におけるこのような現象。しかしながら、それも、復興事業が進み社会が元にもどろうとするなかで、少しずつ消えゆくように見えます。
本展では、この時に、そうした創造力と愛に満ちた空間がどのようなものであるのかについて、芸術作品や震災後に見られた活動をとおして迫ります。仏教の般若心経に出てくる、世界観「色即是空」において、「空(そら)」は、世界全体の響き合い、そして「色」は、すべてのものを指しています。世界が形を変えながら巡るなかで、あの過酷な日々を超えようとしている人々の力のありかにもう一度向き合う試みです。
そらいろユートピア(英:Big Sky Friendship)
会期:2014年4月19日(土)- 9月23日(火祝)
会場:十和田市現代美術館(青森県十和田市西二番町10-9)、中心商店街ほか
参加作家
フェデリコ・エレーロ Federico Herrero / カフェ・デ・モンク Cafe de Monk / 中崎透 Tohru Nakazaki / 三田村光土里 Midori Mitamura / 守章 Akira Mori / 山本修路 Shuji Yamamoto / 山本高之 Takayuki Yamamoto
本展のみどころ
被災地で傾聴活動する和尚さんや牧師さんの集団、Cafe de Monkが登場。
地域の盆栽が集結し、美術館の中庭に小さな森が出現。
アート作品で、十和田、石巻、東京を結びます。
十和田市現代美術館の常設展示をてがけたコスタリカのアーティスト、フェデリコ・エレーロが参加。
会期中はさまざまなイベント、パブリック・プログラムが開催されます。詳細は公式サイトをご覧ください。
十和田市現代美術館
www.towadaartcenter.com