Bi-Rite Market | 人々のマインドを変えていく、食のストーリー

サンフランシスコでは誰もが知る、まさに「行列のできるスーパーマーケット」。ここではその食材が誰によって、どこでどのようにつくられたかを手描きのカードでていねいに説明。いわば、食にまつわるストーリー性を重視して、安心を求め […]

05/18/2020

サンフランシスコでは誰もが知る、まさに「行列のできるスーパーマーケット」。ここではその食材が誰によって、どこでどのようにつくられたかを手描きのカードでていねいに説明。いわば、食にまつわるストーリー性を重視して、安心を求める顧客からの信頼を得ている。ストア・マネージャーのジョン・リーはこんな話をしてくれた。
「1940年からこのミッション地区で営業してきたんですが、このエリアは以前、あまり治安の良い場所ではありませんでした。そこで私たちが着目したのは“食”によって人々のマインドを変えていく、ということ。こんなに美味しいものは食べたことがなかったと思えば、なぜ美味しいのかを考えるようになるでしょう。人が生きるうえで最も大切な“食”についての興味を喚起することで、周囲の住民をハッピーにできるんじゃないかと思ったんです」
彼らが取り組むのはストアでの商品展開だけじゃない。たとえば地元の子どもたちとともに農場へ行き、食を支える環境問題について一緒に考える。あるいは腕利きの料理人を招き、ベーグルづくりのワークショップを開催するなど、地域住民に対して多角的なフードカルチャーの啓蒙を行っている。他にも妊婦への栄養講座とか、食物をテーマに写真を撮ってみるとか、ユニークなイベントを広く展開。そのためにコミュニティスペース「18 Reasons」を運営し、地元への情報発信に情熱を注いでいる。
「近代的な生活になればなるほど、食材の供給プロセスをオープンにすることが重要です。美味しさにはいろいろな理由とストーリーがあって、ここに興味をもつことで、人間や社会はより良く進化していけるんだと思いますね」
Bi-Rite Market
www.biritemarket.com
» PAPERSKY #47 San Francisco | Good Company Issue