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数十年をかけてつくり上げた、風光明媚な人工公園|アウランコ自然公園

フィンランドのありのままの自然が感じられるコリ国立公園に対して、ヘルシンキの北100kmの街ハメーンリンナにあるアウランコ自然公園は、人の手をかけてつくり上げられた自然の美しさをたっぷりと味わうことができる国立公園。18 […]

10/06/2015

フィンランドのありのままの自然が感じられるコリ国立公園に対して、ヘルシンキの北100kmの街ハメーンリンナにあるアウランコ自然公園は、人の手をかけてつくり上げられた自然の美しさをたっぷりと味わうことができる国立公園。1883年に軍人であり実業家ヒューゴ・スタンデルシェルド大佐が造営に着手し、外国からさまざまな木々を持ち込んで原生の木々とミックスし、30年以上もの年月をかけて森林公園を人工的につくり上げたという。白鳥たちが優雅に泳ぎカモメが飛び交う美しい湖を中心とした公園内にはホテルやレストラン、ゴルフ場、テニス場などの施設があり、年間10万人もの人々が訪れる人気リゾート地となっている。
公園内には夏になると、至るところにさまざまな植物が豊富に実をつける。フィンランドでは国立・私有地にかかわらず、特別に保護されたものでないかぎり、自分で見つけたベリーやきのこなどを自由に採取してよいという「Everyman’s Right(すべての人々が持つ権利)」が認められている(花と木を採ることは禁止されている)。ぜひ一周3kmほどの湖畔の道をハイキングしながら、ベリー摘みをしてみよう。ちなみにきのこ類は毒性の高いものもあるのでむやみに手を出すのは避けたい。
公園内の奥にはこの公園のハイライトである展望タワーがある。入場無料だが高さ33mの展望台は階段しかない。がんばって登った人だけにヴァナヤヴェシ湖の美しい風景が待っている。タイミングが合えば、夏だけにハメーンリンナからタンペレまで運航する湖上船「シルバーライン」の姿も拝めるかもしれない。
Aulanko Nature Reserve
www.outdoors.fi/aulanko