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柴田慶信商店の曲げわっぱ|日本のつくり手 第11回

くるっと曲げられた円筒形のデザインと美しい木目、そして木の香りが漂う曲げわっぱ。秋田杉を使った曲げわっぱの伝統がいまも受け継がれている大館に、柴田慶信商店の工房を訪ねた。 小さな頃から物を作ることが好きで、特に木を扱うこ […]

10/24/2017

くるっと曲げられた円筒形のデザインと美しい木目、そして木の香りが漂う曲げわっぱ。秋田杉を使った曲げわっぱの伝統がいまも受け継がれている大館に、柴田慶信商店の工房を訪ねた。
小さな頃から物を作ることが好きで、特に木を扱うことに関心があった仲澤恵梨にとって、地元の伝統産業である曲げわっぱづくりは志すべき仕事であった。樹齢150年以上の天然秋田杉を製材し、曲げの部分を一晩水に浸してから、煮沸する。80℃のお湯から取り出した部材をすばやく曲げ、木バサミで留めて10日ほど乾燥させたのち、接着、底入れ、やすりがけの行程を経て、最後に樺(山桜の樹皮)で綴ると曲げわっぱが完成する。白木の曲げわっぱはご飯の水分を程よく吸収し、抗菌効果があり、そして何より杉の香りが食欲をそそる。
曲げわっぱをつくりはじめて15年。「上手になりたい、と毎日思います。お客さんの気持ちになって、一つ一つ気持ちを込めてつくっています」
新品の曲げわっぱが、大切に使われ、味わい深い色に変わっていくのを想像することが、仲澤の物づくりの姿勢を支えている。
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。柴田慶信商店を紹介した第11回は、PAPERSKY #54(P.4-5)に掲載。
Urban Research Doors
http://www.urdoors.com