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FIND YOUR OWN TOKYO -1 町から町へ、自転車&パラシュートで

ジュリエンさんが今、試行錯誤を重ねてデザインを進めているのが輪行バッグ。『PAPERSKY』による日本再発見の旅「ツール・ド・ニッポン」でお馴染みのBRUNOなど、車輪の小さい自転車(小径車)を持ち運ぶための袋だ。天気の […]

12/22/2015

ジュリエンさんが今、試行錯誤を重ねてデザインを進めているのが輪行バッグ。『PAPERSKY』による日本再発見の旅「ツール・ド・ニッポン」でお馴染みのBRUNOなど、車輪の小さい自転車(小径車)を持ち運ぶための袋だ。天気のいいある日の朝、ジュリエンさんは手に収まるバッグをハンドルに携えてやってきた。彼が輪行バッグをデザインするに至った経緯を尋ねた。
「輪行バッグをつくるようになったのは、持ちたいと思えるものに出会えなかったから。それに父がパラシューティングをしていて、あの軽量で高機能な生地のすごさを幼いころから目の当たりにしていたんだ。子ども心に、シンプルで神秘的な生地が命を救うものであることの役割の大きさに、敬意を抱いていたよ。たくさんの可能性を秘めたこの素材が好きだし、この生地を用いてデザインするのが楽しいんだ」
自転車はセーリングやパラシュートとよく似ていると、ジュリエンさんは話す。風と人が動力になる。彼は自分がつくる輪行バッグを“サイクリングパラシュート”と表現する。ひとたび家を出れば、どこか遠くの深い森のなか、海や山へもすぐに飛んでいくことができる。ただ、遠出をするためだけではない。東京こそ輪行が楽しい。天候や気分ひとつで電車に乗り込むこともできる。“サイクリングパラシュート”を持って、〈RINKO〉をテーマに建築やデザインにインスパイアされる町をゆく。
「ロンドンやSFでも暮らしていたことがあるけれど、東京はたくさんのライフスタイルが融合していて、格別に刺激のある町だと思う。とくにスポーツのための施設・建築が大好きで、丹下健三さん手がけた国立代々木競技場はインスピレーションの塊。それに山が好きだから、群馬や秩父、山梨へ頻繁に輪行するし、ボディサーフィンなら片瀬江ノ島、高尾や飯能にはトレイルランへ。都市的な暮らしとバランスをもって楽しんでいるよ」
東京体育館のプールでスイム、代々木の陸上競技場ではナイトラン。そんなアクティブな日常を送るジュリエンさんには、メリノウール100%のRaphaのベースレイヤーの速乾性、着心地がピッタリだったようだ。いつものサイクリングに、軽やかな羽を与えてくれるバッグの完成も待ち遠しい。
 
ジュリエン セイント ジェロム | Julien Saint Gerome
1971年生まれ、オーストラリア出身のデザイナー。家具のデザインやプロダクトデザインを得意とする。所有する自転車は5台。Fairmeanという名前でデザインする輪行バッグを『PAPERSKY』とのコラボで2016年春に発売予定。 www.fairmean.com
ここで紹介したMAPは、Rapha Cycle Club Tokyoにて配布中。こちらからもダウンロードができます。
http://archive.papersky.jp/wp-content/uploads/2015/12/TOKYO-RIDE-RINKO.pdf